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NAGISA 馬頭琴が奏でるモンゴルの風


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ユーラシア大陸に広がる広大で豊かな草原の国・モンゴル。
遥か昔からこの草原の世界では、多くの遊牧民族が家畜とともに暮らし、
長い年月を経て独自の生活様式、そして文化を育んできました。

馬頭琴(モリンホール)は、そんな彼ら遊牧民が家族のように愛情を
持って接している馬とかかわりの深い楽器です。馬頭琴は古くから
民謡とともに奏でられ、その音色は幸運をもたらすと考えられています。
モンゴルでは「幸運」のことを「ヒーモリ(風の馬)」といい、馬頭琴は
現代になっても多くの人々に愛されています。

今回は馬頭琴奏者・NAGISAさんをお迎えし、木の温もりに包まれた空間と、
草原のチェロとも呼ばれる馬頭琴の優しく、柔らかく、そして奥行きのある
音色の協演をお楽しみください。また、浜美枝による朗読で、馬頭琴の
由来といわれているモンゴルの民話「スーホの白い馬」を皆さまに
お聞きいただきます。

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NAGISA (馬頭琴)     
桐朋学園芸術短期大学卒業。国立音楽院ピアノ調律科卒業。翌年国立音楽院研究科作曲アレンジ科卒業
86年~2000年盛岡市芸術祭弦楽部門に毎年参加。2004年韓国ソウルで馬頭琴を演奏し一躍注目を浴びる
08年島根県雲南市で行われた「永井隆博士生誕100周年記念“平和の祈りコンサート”」にて演奏
08年モンゴル・ウランバートルで開催された第1回国際馬頭琴フェスティバル&シンポジウムで優秀賞、
同年上海にて開催された第4回世界アニメフェスティバル・ファンタジーEXPOで演奏
09年10月横浜関内ホールにてスペインのピアニスト、サヤー・サンギドルジ女史と共演
09年12月北京で開催されたWCO Friends Forumで演奏
09年3月より韓国に招かれ、延世大学で韓国語を学びながら演奏活動中
10年3月東京文化会館にてリポー氏と共演
10年7月静岡県函南町竹林劇場で演奏。同月、スペイン各地でサヤー・サンギドルジ女史とデュオ6公演
ヴァイオリンを菊池昭子、ピアノを渡部精治、毛藤美代、片山康子、ジャズピアノを北田了一、
サックスを原博巳、馬頭琴を頼玉龍(ラ イ・ハスロー)、李波(リボー)の各氏に師事
国内外のコンサートホール、イベント、ホテル、レストラン等で演奏する傍ら、ライフワークとして病院、
老人ホーム、各種施設、学校、幼稚園、保育園等にも慰問活動を行っている
現在、国立音楽院講師、日本馬頭琴協会理事

NAGISAさんからのメッセージ

私は3歳からヨーロッパで生まれたクラッシック音楽(ヴァイオリンやピアノやサックス)を勉強してきました。
9年前、私がはじめて馬頭琴の音色に出会ったとき、その音は私にはるか遠い昔を思い起こさせ、
私の内なる魂の奥底に眠っていた心の琴線に触れたのでした。
私は同じアジア民族の根を引き継ぐ1人として、モンゴルで生まれた馬頭琴の音色の持つ、郷愁を誘う美しい
音色を世界中の皆さんに贈りたいと思います。

厳しい大自然のモンゴルには1000年の昔からの伝説があります。
それは、毎年春はラクダの出産期、その中には難産で母ラクダを亡くした可哀想な赤ちゃんラクダが生まれます。
生来ラクダは自分の子供以外には母乳を与えない習性がありますが、そんな時人々はラクダの群れに馬頭琴を奏で
子育てを願う歌を聴かせると雌ラクダは赤ちゃんを愛しむように涙を流し、みなしごラクダに自分の母乳を与えるという・・
私はこの話を聞き、馬頭琴の音色に秘められた神秘のロマンに魅せられ、馬頭琴奏者への道を選び学んでおります。

馬頭琴奏者として私の目指す音楽は、単に民族音楽としての馬頭琴の音色にとどまることなく、色々なジャンルに
挑戦していきたいと思っています。馬頭琴で奏でるクラッシックやジャズやポピュラーも素敵ではないかと思うのです。
馬頭琴には不思議な魅力があります。どこか郷愁を想わせる懐かしい音です。
その音色は2003年ユネスコ文化遺産にも登録されました。
私はこれからその美しい音を最大限に表現し、可能性を探って私自身の音楽を創造していきたいと思っています。

馬頭琴の楽器が造られた物語は、小学校の教科書で「スーホの白い馬」というお話が有名ですが、
弦は2本で細いナイロン弦1本に100本くらいの糸が使われ、弓はヴァイオリンやチェロと同じ馬の尻尾の毛を
束ねたもので出来ています。奏法は、弦を上から押さえるのではなく横から押さえ、また時には触れるという
繊細な奏法で、時々弾くときに民族楽器ならではの弓と弦の擦れるノイズのような音が特徴ですが、
逆にこれは広い草原の風を思い起こさせますし、馬が草原を駆け巡る音まで表現出来ます。

今は時代が悪化し、精神的に病んでいる人々がたくさんいます。私は馬頭琴の音色が人々の心を癒し、
特に子供たちの夢を呼び起こす支えに少しでも貢献出来れば嬉しく思います。

これからも美しい癒しの音楽を大勢の皆さんにお届けできるよう頑張っていきたいと思います。

馬頭琴奏者 NAGISA