福井県若狭・松井農園の「浜美枝のひとめぼれ」

『正直な作り手の味』の第3弾は福井県若狭、松井農園の減農薬・無化学肥料栽培の新米
『浜美枝のひとめぼれ』をご紹介します。爽やかな秋晴れの下、京都を経由し列車に揺られ
ること約2時間、のどかで美しい田園風景が広がるおおい町を今回は訪ねました。
平成18年に大飯町と名田庄村の合併によって誕生したおおい町は、福井県の南西部に位置し、
山林を中心とし、若狭湾国定公園にも面し、緑と水に溢れる大自然に囲まれています。
清らかな環境の中で減農薬で米作りをされている松井さん。そのお米は地元だけではなく、
全国各地のお米好きからも注文がくる名人です。今回は、そんな松井さんの田圃で収穫さ
れた新米を皆さまにお届けします。

田圃では今年も稲穂が見事な実をつけていました

繁忙期にはお孫さん、ご近所の方が応援に来て下さいます
息子さんの厚雄さんと松井榮治さん
故郷の美しい風景や文化、生活を守っていきたい
新潟県や秋田県と肩を並べて全国でも有名な米の生産地である福井県。
『コシヒカリ』の発祥の地である福井は、耕地面積の90%以上が水田で、農業の中でも特に米作りが盛んな県です。松井さんはそんな「米の本場」で自慢のお米を栽培されています。
今でこそ30ヘクタールもの広い田圃をお持ちの松井さんですが、最初は2ヘクタールにも満たない小さな農家だったそうです。他の多くの農業地域と同じく、松井さんの集落でも過疎化が進み、後継者不足の問題もあり、米作りを続けていくことが難くなった農家が年々増加していきました。このままでは自分の生まれ育った地域がなくなってしまう、故郷の美しい風景や文化、生活を何とか守っていきたい、そういった想いから他の農家の田圃を譲り受け、少しずつ規模を大きくし、現在に至っているようです。
「小さい頃は農家の仕事が厳しくて、正直に言ってあまり好きではありませんでした。ただ幼い頃に父を亡くし、母親が女手一つで姉弟3人を育ててくれました。そんな母親の頑張る姿を見たら『やっぱり農業は続けていかなくちゃいけない』というふうに思うようになり、そうすると自然に地域全体にも目が向くようになり、今があるんだと思います。」
30ヘクタールもの広大な田圃は、他の農家の田圃だったものがほとんどなので一箇所に集約していません。その管理は大変ではないですか?という質問に松井さんは笑顔でこうお答えになりました。
「自分の置かれている環境は大変は大変です。しかし決して苦労したとは思いません。それよりも自分は良い勉強をさせてもらったと思っています。良い勉強をさせてもらったからこそ、今度はその勉強の成果を次にいかさないといけませんね。」
そうおっしゃる松井さんは、地域の農家を代表する町会議員としても精力的に活動されています。そんなお父さんの活動を支えているのが長男の厚雄さんです。
「何か地域のために自分が役に立てることはないか、そんな想いから後継者のいない農家の田圃を引き受け、大規模農場にしてきました。それだけではなくて町会議員になって、もっと地域のために頑張りたいと思った時に、息子が戻って来てくれました。私は息子に就農して欲しいとは一度も言わなかったけど、そんな自分の気持ちを感じとってくれたのかもしれません。」
現在は厚雄さんを中心にお米作りをされているとのこと。松井さんが何十年もの間に培われた米作りのノウハウが、しっかりと次の世代へと引き継がれています。
減農薬・無化学肥料栽培の「浜美枝のひとめぼれ」
そんな松井農園ではコシヒカリ、キヌヒカリ、3種類の古代米、タンチョウ(もち米)、そして華越前(8月中旬収穫米)と実に様々な品種のお米を栽培しています。
特別栽培のコシヒカリは㈱料理新聞社主催の1998年産「新米」食味会においてトップ10に選ばれるほどで、松井農園のお米の品質の良さが分かります。
また、長男の厚雄さんは平成12年8月に「エコファーマー*」の認証も受けており、お米の品質はもとより、環境に優しい農業も目指しています。
*エコファーマーとは、平成11年7月に制定された「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(持続農業法)」第4条に基づき、「持続性の高い農業生産方式の導入に関する計画」を都道府県知事に提出し、当該導入が適当である旨の認定を受けた農業者の愛称です。(松井農園HPより抜粋)
「浜美枝のひとめぼれ」は消費者の方々に「安心」と「安全」をお届けするため減農薬・無化学肥料(福井県認証/特別栽培農産物)で栽培しています。1ヘクタールほどの田圃で栽培しているため、沢山の量はありませんがどうぞお試しください。
松井さんという素晴らしい生産者のおかげで毎年、美味しいお米を頂戴しています。電気炊飯器で炊いても、もちろん美味しい松井さんのお米ですが、機会があればぜひ「土鍋」で炊いてみてください。土鍋の高い保温性のおかげで米の芯まで熱が通りふっくらと蒸らしてくれます。適度な粘りと艶、そしてお米独自のほのかな甘みが口いっぱいに広がります。
鮮度の良いお米を食べて頂くためにご注文を頂いてから精米し、松井農園から産地直送で皆さまにお届け致します。 (取材・記事:金子森)


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